大規模災害における保健所の役割-全国保健所長会を中心とした研究を主に-
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大規模災害時に地域で保健所が果たす役割について,現状を明確にし,かつ,今後の方向性を展望するために,平成18年以来全国保健所長会が中心になって進めてきた研究についてreviewした.次に,保健所が大規模災害に備えて管轄地域内で準備すべき事項について飯田保健所での取り組みを紹介した.更に,一つの保健所で対応できない大規模な災害に対して,全国保健所長会が中心となり構築を開始した保健所間の連携体制を紹介した.大規模災害時における保健所間連携の基本的ツールとして,米国で用いられているICS(Incident Command System)の概念を取り入れて開発された,日本版標準ICS(自然災害)の紹介を行った.今後保健所は,地域内だけでなく保健所間の連携を目指した活動が必要であることを示した.
- 2013-08-00