歩行中における床面素材の変化に対する運動パターンの適応過程

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概要

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【目的】歩行中における床面素材の変化に対する運動パターンの変化過程を検討する。【方法】対象は健常者10名とした。床面素材が木製からスポンジ製へ変化する歩行路を歩行中の左下肢に対し,筋電図,関節運動を記録した。歩行路全体に布を被せ素材が視覚的に確認できないものとし,被験者には素材が変化することを事前に知らせなかった。素材の変化前後での7歩行周期について,筋活動量,各関節間の協調パターンを示す曲線とその長さを算出した。試行は連続3回行い,1,3試行目で歩行周期ごとに各項目を比較した。【結果】筋活動量では,素材変化直後で1試行目が有意に高値を示した(p<0.05)。関節間協調パターンでは,素材変化直後1試行目が有意に高値を示したのに対し(p<0.05),変化直前では3試行目が有意に高値を示した(p<0.05)。【結論】ヒトの歩行は環境変化前から予測的にその運動パターンを変化させることで環境変化後も安定を維持していることが示唆された。
2013-06-20

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