災害時の不安障害のマネジメント
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概要
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被ばく事故は極めて特殊な事態であるが,その結果として生じる不安に対しては,災害時における一般的な不安対応の方針が有用である.災害時における不安は異常な状況に対する正常かつ一過性の反応であることが多く,必ずしも医療の対象とはならない.不安は不安感情,生理的反応,行動,認知の4要素から構成されている.正常反応としての不安感情が医療の対象とならない場合でも,生理的反応や行動面において制御不能な症状が見られるときには治療の対象となる.生理反応に対しては呼吸法などによる交感神経系の鎮静,カフェインの過度の摂取や激しい運動の制限が有効である.不安に対する心理教育によって悲観的思考を修正し,二次的な不安を軽減することが必要である.
- 国立保健医療科学院の論文
- 2013-04-00
著者
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