臨床試験における臨床研究〔試験〕情報検索の活用について
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概要
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臨床研究の中でも無作為化比較試験が新しい治療方法の効果を評価するためにヒトに施される実験であり,かつまた,それが最も質の高い科学的エビデンスを提供してくれる研究デザインである.その複数の無作為化比較試験を統合した解析方法であるメタ・アナリシスが最も高いエビデンスを提供することは良く知られている.このメタ・アナリシスの問題点である公表バイアスや,無効な治療法が公表されないために実施する意義の低い試験が繰り返されることなどを防ぎ,臨床試験の透明化を図るために世界的に臨床試験の登録が進められている.本論では,臨床試験を成功させる最も大きな要因である適切な実施計画書(プロトコル)を作成するために登録された臨床試験情報を活用する方法として,国立保健医療科学院が運営している臨床研究〔試験〕情報検索サイトについて紹介し,臨床試験を登録する意義について説明する.
- 国立保健医療科学院の論文
- 2011-02-00
著者
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