医師主導治験と日本医師会治験促進センターの取組み
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概要
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日本医師会は,厚生労働科学研究費補助金による「治験推進研究事業」を実施するため,平成15年8月に日本医師会内に治験促進センターを設置し,治験促進センターは同年10月に活動を開始した.治験促進センターでは,治験推進研究事業として医師主導治験の実施の支援,治験ネットワークの支援,大規模治験ネットワークの構築,治験に関する啓発活動等を実施し,さらに,平成19年3月からスタートした「新たな治験活性化5カ年計画」[1]のアクションプランの実現に向けわが国の治験活性化の支援を行っている.治験推進研究事業として実施している医師主導治験では,新薬,適応拡大等の区別なく全ての治験を対象にすることとしているが,とりわけ,採算性の問題から企業が積極的に開発しない医薬品及び医療機器でありながら,外国で治療の有効性・安全性が確立されている国内未承認,あるいは国内で承認されているが「適応外使用」が一般的となっている医薬品及び医療機器について,医師自らが積極的に治験を行い,薬事法上の承認を取得することを目的としている.
- 国立保健医療科学院の論文
- 2011-02-00