プライバシーを守ったITサービスの提供技術:4.k-匿名化技術と実用化に向けた取り組み
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概要
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医療情報や位置情報などの個人に関する情報が,さまざまな機関で収集されている.今後これらの情報を,プライバシを保護しつつ安全に他の組織へ提供し,2次利用されることで,医学研究の発展やサービスの向上に役立てることが期待されている.しかし,単に氏名等の識別子を削除しただけのデータでは,生年月日や郵便番号などの個人を特徴づける情報の組合せから個人が特定され,知られたくない情報が知られてしまう恐れがある.そこで,個人特定の確率を1/k以下に抑えるためのデータ加工の手法として,k-匿名化が期待されている.本稿では,k-匿名化技術の基本的な考え方や,実用化に向けた取り組みを紹介する.
- 2013-10-15