ヒバにおける枝へのジベレリン(GA_3)剥皮挿入処理による着花促進
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概要
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ヒバについて,ジベレリン(GA_3)ペースト剤の剥皮挿入処理の着花促進効果を評価し,処理するクローンと処理時期による着花促進効果の違いを分析した。104個体から枝を3本ずつ供試し,2006年7月に,このうちの1枝には剥皮した部位にGA_3ペースト剤を塗布し,他の1枝には剥皮処理を施し,残りの1枝は対照とした。GA_3を投与しなかった枝には花はほとんど着生しなかった。GA_3を投与したほとんどの枝には花が着生し,雄花の数は雌花の数よりも多かった。2006年7月に実施した実験結果をもとに供試木から,雌花が多いクローン,雄花が多いクローン,葉芽が多いクローンをそれぞれ3クローン選び,各クローンから3ラメットを供試した。各供試木の2枝には2007年7月に,別の2枝には2007年8月にGA_3ペースト剤を剥皮挿入した。7月および8月の処理で着生した雌花の数と雄花の数には,クローンによって差が認められた(P<0.01)。8月の処理では7月の処理に比べて,着生する雌花の数には違いが認められなかったが,着生する雄花の数は減少した(P<0.01)。
- 東北森林科学会の論文
- 2010-03-31
著者
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