動作学習のための遅延同期ビデオフィードバックシステム
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概要
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本稿では,スポーツを始め様々なシーンで行われる動作の学習を支援するシステムとして,遅延同期ビデオフィードバックシステムを提案する.動作の学習において,練習者が試行直後に,手本となる動作を参照しながら視覚的なフィードバックを受けることは学習効率向上のために極めて有用である.これまでにも,練習者の動作と対応した手本動作を提示するシステムが提案されてきているが,動きの認識にモーションキャプチャを利用するなど,スポーツ愛好者の日常利用は困難なものであった.本稿では,撮影条件に厳しい制限を加えることなくカメラ 1 台の入力のみで利用可能,幅広い動作を対象とすることが可能,さらにはタブレット端末にてリアルタイム処理可能な,遅延同期ビデオフィードバックシステムを提案する.これらの特長を実現するため,提案システムでは,手本動作と練習者の動作との同期に,Motion History Image (MHI) を特徴量として用いる.実験により,提案手法では,投球,バスケットボールのフリースローおよびレイアップシュート,側転など幅広い動作について,動作者の変化,服装の変化,照明環境の変化に対してロバストに精度良く同期ビデオフィードバック可能であることが確認された.
- 2013-09-05
著者
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門田 浩二
大阪大学大学院人間科学研究科
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小島 明
NTTメディアインテリジェンス研究所
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門田 浩二
大阪大学大学院医学系研究科
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三上 弾
NTTメディアインテリジェンス研究所
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松本 鮎美
NTTメディアインテリジェンス研究所
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川村 晴美
NTTメディアインテリジェンス研究所
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