日本・インドネシア経済連携協定による看護人材受入れをめぐる組織コミュニケーション : 政府間における意味生成と共有過程に注目して
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概要
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本研究では、EPAスキームによるインドネシア人看護師の受入れという具体的な事例をもとに、政府間のコミュニケーションにどういうズレが発生しているのかを分析する。日本とインドネシア政府間で意味がどう共有され、またズレはどのように起こるのかを検討し、また、そのズレに政府内の各省庁間の思惑がどのように絡んでいるのかを分析する。インドネシアおよび日本の政府機関への聞き取りを中心とするフィールドワークと資料収集は、2008年4月から2011年3月にかけて行われた。その結果、組織コミュニケーションにおける意味のズレには、(1)EPAスキームの目的の不明確さ、(2)政府間の力関係、(3)政府内のコミュニケーション不足、(4)言語に付与される文化的意味の違い、(5)社会歴史的コンテキスト、といった要因が複雑に作用することが明らかになった。本事例による分析をもとに、組織コミュニケーション研究への理論的示唆を提示する。
- 2011-12-00
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