人工膝関節(TKA)術後患者のQOLと階段降下動作の回復を促進する理学療法の開発(平成23年度研究助成報告書)
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概要
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【目的】人工膝関節(TKA)は,膝関節症の終末期における処置として需要を高めている。しかしながら,過去のTKAに関する臨床研究の形跡の中でリハビリテーションにおける臨床研究が一番遅れを取っている。本実験の目的は,臨床評価と3次元動作解析を合わせて総合的に人工膝関節後患者の動作機能低下の原因を分析する。【方法】被験者は,膝関節症のため,一側TKA術後の女性4名が実験に参加した。測定項目は,最大筋力測定と階段昇降時間,患者主導型評価法,および筋出力維持能力である。【結果】患者主導型機能評価法の結果は全体的に動作機能の低下を示し,階段降下動作は自己評価にて若干の困難を訴え,屈伸運動は不十分であるが,実際の階段降下時間は同年代健康者と同等であった。治療を終了した1名の考察から,動的筋力の増加とともに階段降下時の荷重は改善し,被験者自身も改善を自覚している。【結論】この報告は新しい理学療法の効果を多角的に評価する臨床実験の紹介文である。
- 2013-04-20