タッチケアが産後1〜2ヵ月の母親の愛着・育児不安・母子相互作用に及ぼす影響
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概要
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本研究の目的は,正常な経過をたどった母親による継続したタッチケアが,児への愛着・育児不安・母子相互作用に及ぼす影響を明らかにすることである。方法は,基本属性と介入前後の母親の愛着・育児不安に関する質問紙調査およびビデオ撮影による母子相互作用の観察である。分析により,以下の2点が明らかになった。1.産後1〜2ヵ月の母親の継続したタッチケアによって,母子相互作用の『社会情緒的発達の促進』『養育者に対する反応性』が有意に高まる。2.タッチケアを「20日以上」または「1日10分以上」継続することで,育児不安が低減する。今後はタッチケアの継続を妨げる要因を把握し,継続に向けた支援の検討をすることが課題である。
- 2013-04-00