森林教育の場としての学校林活用の推進方策 : 市民団体との連携の検討
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概要
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森林教育の場としての学校林の利用を推進するための条件整備として,学校と外部主体との関係構築のあり方を考察した。伝統的な学校林においては地縁団体,林業団体等のエリア型コミュニティとの連携により,長期的・継続的な管理を実施してきたが,林業不振や山間部・中山間部の人口減少により,支援が困難となってきた。一方で,都市部などの新たな学校林を支える主体として,市民団体等のテーマ型コミュニティとの連携が必要となる。本稿では,事例調査の結果から,学校林活動における市民団体との連携の効果について,次の3点が明らかになった。(1)外部からの資源の獲得,広報の充実,(2)専門的な技術,知識の提供,(3)継続的な活動の実施。このような体制構築には,行政による情報提供による連携構築が重要であり,児童の発達を考えた組織作りが必要となる。
- 2013-03-00