高齢糖尿病患者のインスリン注射継続のための支援と課題─文献レビューを通して─
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概要
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インスリン注射を必要とする高齢糖尿病患者は増加しているものの、加齢による身体・認知機能の低下と現代の家族形態の変化は治療の継続を困難にすると考えられ、看護上の課題としても重要である。そこで、医学中央雑誌web(ver.4)にて2001〜2011年の文献について、糖尿病、高齢者、インスリン、自己注射、看護、独居をキーワードに検索し、18文献から高齢糖尿病患者のインスリン注射の継続の支援および課題について検討した。高齢糖尿病患者のインスリン注射の継続のためには、個々に応じた繰り返しの指導と経年的なフォローアップ、さらに家族の支援が得にくい認知症患者の場合には注射回数やインスリン製剤の種類・投与単位を簡易化して管理しやすくすることと、手技やインスリン残量の確認といった在宅療養支援が必要である。課題としては、在宅や施設での療養支援にむけた医療・福祉職者等の職種間連携の促進とそのための研究の必要性が明らかとなった。
- 2013-03-00