スペクトラルCTによる造影剤濃度の定量表示に関する基礎検討
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概要
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光子数計数型検出器を用いたスペクトラルX線CTの実用化は近い。そこで、スペクトラルX線CTで可能となるK-edge Imagingによる造影剤分離法を用いて、X線造影剤の定量化の可能性をコンピュータシミュレーションにより調べた。シミュレーションはX線CT造影検査で多用されるヨード造影剤について行った。K-edge Imagingの手法として、従来法である光子エネルギーを直接計算に用いて分離画像を作成する手法に対して、本報告では、人体軟部組織の質量減弱係数の光子エネルギー依存性を水の光子エネルギー依存性で近似することで、光電効果とコンプトン効果を水の質量減弱係数で分離してヨウ素濃度の分離画像を取得する手法を提案する。さらに、低X線量でもI濃度の定量化が十分可能であることを示し、近い将来のFSCTの実用化へ向けて臨床的有用性が確認できたことを報告する。
- 2013-00-00
著者
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