アニマル・セラピー : 動物に癒されること
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概要
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2011 年3 月11 日,東日本を襲った大震災と福島第一原発の大事故が,我々に与えた「傷」は,計り知れない。あの日あの時を境として,それ以降,我々は何らかの「変化」を感じて,異なった生活を送ってゆかねばならなくなった。たとえば,それは節電であったり,大気中の放射能への懸念であったりして。そんな中,ドイツの総合学術雑誌シュピーゲルに,動物による「癒し」の記事を見つけた。自然の災害であれば,ある程度の時間の経過とともに復興の明かりが点るであろう。しかし,原発の事故である。普通であれば,再建の動き,芽生えが見えるはずのあちらこちらの町々で,打ち捨てられて,それでもなお,飼い主が戻るのを待つ犬や猫や牛たちが,取材映像に映し出されるたびに,今回の震災の恐ろしさを感じる。「動物に癒される」ということと,「動物とともに暮らす」ということ,身近な動物たちとの関係が,今後どのような形で続いていくのか,考えさせられた。
- 2013-06-00
著者
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