メキシコ、地方領袖に関する覚書き--シエラ・ネグラ山岳地域、サカテベック村の一事例から-- (人間科学部特集号: 桜井三枝子教授、田中邦夫教授、樽本照雄教授退職記念号)
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概要
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本研究では、地方社会のカシケ(領袖)に関してフィールド調査を行い、それを報告し、カシケがその社会の人々に残した記憶としての歴史に関して考察することを目的とする。独立から現在までメキシコに存在するカシケの歴史的意味をナショナルな視点で捉え、次にローカルな視点から見た人々の個人史と重ねることで、よりリアルなメキシコの歴史的社会的変遷を理解できるのではないだろうか。さらにその試みを通じて、ローカル社会からナショナルな社会を読み解くという社会科学研究の一つとして質的調査法、つまり、語りを重視したライフヒストリー研究法の有効性についても合わせて考察していきたい。
- 大阪経済大学の論文
- 2011-03-15