日本のスタートアップ企業の成長要因 (2)--企業家特性・戦略姿勢・政府支援と企業成長-- (経営情報学部特集号)
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概要
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どういった諸要因がスタートアップ企業を成長へと導くであろうか。第一次的分析アプローチの結果、既存市場よりも新市場、既存製品より新製品などマーケットや経営環境に対する能動的で競争的かつ先駆的な戦略態度、すなわち企業家的な戦略志向性(Entrepreneurial Orientation: EO)の保持がスタートアップ企業の成長(雇用ならびに売上)に大きく貢献する可能性が高いことがわかった。政府や大学からの政策的支援はその手段や条件によって効果が必ずしも一定ではなく、企業の戦略姿勢や組織のマネジメント要因と強い補完関係にあるといえるかもしれない。今後、詳細な定量的効果分析の実施を予定している。本論文では、欧米を中心とする先行研究結果を踏まえて(前号を参照)、企業成長に影響を与えると考えられる、企業家(中小企業経営者)の特性、経営姿勢、政府や大学からの支援に焦点をあって、企業成長との関係性について記述統計を用いて分析を試みている。
- 2011-01-15
著者
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