太陽系外惑星をCTスキャンする(交流)
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概要
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20世紀末に発見された太陽系外惑星は,その後次々と検出され続け,液体の水が存在可能な惑星が報告されるまでになった.いまや系外惑星は,惑星系の成り立ちや生命の一般性といった問題に応えうる学際的な対象となりつつある.しかし,肝心の惑星自体の性質を調べることは容易ではない.これは系外惑星があまりに遠いため,空間分解して見ることさえ困難だからである.これに対し,惑星光の光度変動や色など,乏しい観測量から惑星表面の情報を得るために様々な方法論の開発が進んでいる.本稿では,光度変動から惑星表面の二次元マッピングを行う方法論を中心に,近い将来の観測計画で可能な惑星表面や生命の兆候の探査法を紹介する.
- 2013-01-05