日本流超予算モデル : トラストモデルの提言
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概要
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日本企業の予算管理制度が破綻している。年度業績予想,財務予算,業績評価基準という三位一体の構造が実害をもたらしている。平均4カ月もかけて作成された年度予算は,年度初早々に形骸化する。既に現実味を失った予算でも,まずローリングはされないまま年度末の業績評価基準となる。そこには内向きかつ消耗的な「負のエネルギー」が渦巻き,年度末へ向けた「帳尻合わせ」活動は顧客や競争相手を向いた本来の価値創造活動を阻害する。この問題の解決には,資本市場⇔コーポレート⇔事業部門の3者間に「トラスト(信頼感)」を取り戻すことが第1歩である。
- 2005-03-00