がん患者カウンセリングに関する看護の役割の現状と課題-がん看護専門看護師の認識
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概要
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本研究の目的は、日本のがん患者カウンセリング料の中で行われている、がんカウンセリングの看護の現状と課題を検討することである。2011年7月から10月にがん看護専門看護師125名を対象にがん患者カウンセリングの実施の有無、カウンセリングの学習経験の有無と内容、がん患者カウンセリング時の看護師の介入内容と意見についてアンケート調査を実施した。本研究は2010年7月に東京女子医科大学倫理委員会の審査の承認を受け実施した。125名中、回答者は73名、回収率は58.4%であった。がん患者カウンセリングの実施施設は73件中32件(43.8%)であった。主な介入として、がんと共に生きるための理解と対処を高める看護支援・継続支援の臨床判断の2つのカテゴリーが形成され、がん患者カウンセリングでは身体、精神、社会面の包括的支援がなされていることが明らかになった。課題について、がんカウンセリングの質保証に向けた課題のカテゴリーが形成され、6つのサブカテゴリーが形成された。本研究から、がん患者カウンセリングは各施設や実施者毎の内容や体制にばらつきがあること、がん患者カウンセリングについての質の評価、看護師のトレーニングが必要であることが示唆された。
- 2013-04-25
著者
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金子 眞理子
東京女子医大
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玉里 久美
日本医科大学看護専門学校
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金子 眞理子/玉里
東京女子医科大学大学院看護学研究科/東京女子医科大学病院看護部/東京女子医科大学大学院看護学研究科
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近藤 暁子
東京女子医科大学大学院看護学研究科
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金子 眞理子
東京女子医科大学大学院看護学研究科
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玉里 久美
東京女子医科大学病院看護部
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