中心視野に限定された環境において読み効率を向上させる読書インタフェースの提案
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概要
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読書中の眼球運動は,停留とサッカードの繰り返しであることが知られている。停留中には,中心視野において文字認識すると同時に,周辺視野において次の停留先の選定が行われるため,中心視野と周辺視野の両方の処理を向上させることが,読み効率の向上につながる。しかし,求心性視野狭窄など中心視野は見えるが周辺視野が見えなくなる症例では,周辺視野の処理が強く制限されるために,読み効率が著しく減少する。中心視野のみで読み進めることができる文書呈示手法としてはRapid Serial Visual Presentation(RSPV)が挙げられるが,RSVPは読み損ねた場合に再び戻って読み返す行為が非常に困難であるために読む際に極度の集中を要求し,快適な読書体験を実現することが難しい。そこで本研究では,中心視野のみに視野が制限された状態でも,読者への負担が少なくかつ効率よく読むことが可能な,文章を短く折り返す呈示とともにタッチパネルによるユーザ操作を取り込む読書インタフェースを提案し,その効果を検証する。
- 2013-03-06
著者
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