マネタリーショックによる円ドルレートの反応とその変化--ポスト・ブレトンウッズ期に関する実証分析-- (人間科学部特集号)
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概要
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ポスト・ブレトンウッズ期のおいて、金融政策スタンスやインフレ率が大きく変化しているにもかかわらず、これまでの研究ではマネタリーショックによる為替レートの反応が経済構造の変化によって異なる可能性を考慮していない。本稿は構造変化の可能性に着目して、マネタリーショックによる円ドルレートの影響を検証した。今回の分析から、高インフレの期間である1975年〜1981年と比較して低インフレの期間である1982年〜2002年ではマネタリーショックによる為替レートの反応が小さくなるとともにマネタリーショックが為替レート変動の主要因ではなくなったことが明らかとなった。この変化を価格の硬直性を考慮した理論モデルに基づいて議論すると、インフレ抑制的な金融政策スタンスになったことと予期せぬマネタリーショックに対する価格の反応が高まったことが影響していると考えられる。
- 2010-03-31
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