朝鮮学校への嫌がらせ裁判に対する意見書
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本資料は,朝鮮学校への嫌がらせ事件について京都地裁でおこなわれている裁判のために書いた意見書を全文活字化したものである。前半は,朝鮮学校の現状に関する説明である。日本および朝鮮民主主義人民共和国のカリキュラムとの比較,教科書の歴史的な変遷,朝鮮学校の組織体系などについて論じた。後半では,まず日本における民族教育史をたどりながら,民族教育権という概念が弾圧と抵抗の歴史のなかで編み出されてきたことを論じた。次に,保護者が子どもの言語習得や自尊心の確立を願って朝鮮学校を選択していること,受け身ではなく自分たちの学校と認識しながら子どもを送っていることも述べた。その上で,本件が,歴史的にも他国との比較においても典型的なレイシズム事件に他ならないことを論証した。
- 2013-05-00
著者
関連論文
- 批判と連帯 : 日韓間の歴史対話に関する省察(ネオリベラリズムの時代と人類学的営為)
- 「際」を自覚した者の苦悩 : 朝鮮思想史の再検討
- パネル 宮嶋史学の展開と儒教論 (講演会記録 「際」を自覚した者の苦悩 : 朝鮮思想史の再検討)
- 朝鮮学校への嫌がらせ裁判に対する意見書