実質次元減少法によるQMCを用いたポートフォリオのリスク指標の推定
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概要
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本論文ではポートフォリオのリスク指標の効率的な推定方法を提案する.まずポートフォリオのモデリングにおいて,異なる種類のリスクは異なるパラメータを持つ分布に従う可能性を考慮すべきという問題意識に基づき,新たな分布として群別GH分布を提唱する.また,提唱した分布を用いたモデルの下でのポートフォリオ全体の損失分布をシミュレーションにより推定する.この際,損失分布から定まる,バリューアットリスク,及び期待ショートフォールと呼ばれるリスク指標を計算する.リスク指標の推定において,その計算精度の効率化は重要な問題であるため,本論文では準モンテカルロ法における実質次元減少法を適用する.これは元々デリバティブの価格評価において提唱された方法であるが,リスク指標の推定という問題に対しても,他のシミュレーション方法に比べて精度のよい結果が得られることを示す.
- 2012-12-00
著者
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