市場拡大に伴う価格-販売量分布の挙動に関する研究 : 汎用電子部品の価格成立過程モデル
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概要
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本研究では,市場拡大をうまく活用して販売量を拡大するにはいかなる品揃え戦略を採用することが有利なのかを,価格成立過程モデルと実データを用いて検討した.なおこの価格成立過程モデルは,マクロ的な視点で構築されている.本稿では,ビジネス環境変化の1つのパターンである市場拡大に対応する価格成立過程シミュレーション・モデルにおけるパラメータの操作法を導出するとともに,その操作法の根拠を明らかにした.さらに本モデルを用いて,市場拡大を想定したシミュレーションを行った結果と,実データにおける統計的分析結果との比較から,市場拡大に伴い価格-販売量分布のベキ指数の絶対値が増大することを確認した.企業が新規参入を図る際,リソース制約がある時に価格帯特化戦略がしばしば採用される.このような場合,市場拡大をうまく活用して販売量を拡大するための品揃え戦略の視点でこの分布の挙動を考察すると,高価格帯特化戦略よりも低価格帯特化戦略が効果的であることがわかった.
- 2012-12-00
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