婦人科腫瘍手術に合併する深部静脈血栓症診断における周術期のD-dimerおよびTATの有用性に関する検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
周術期は血栓症の発生率が上昇するため、その予防および早期発見は重要である。今回、婦人科手術前後におけるD-dimer、TATの値を測定し、血栓症の早期診断および発症の予測に有用か否について検討した。長崎大学産婦人科で開腹手術を受けた33例(悪性腫瘍(A群)20例、良性腫瘍(B群)13例)を対象とした。術前、術後1日目、7日目にD-dimerおよびTATを測定した。術後5日から7日目に下肢の超音波検査を行い血栓症の有無を診断した。超音波検査でA群、B群それぞれ1例に下肢深部静脈血栓症(DVT)を認めた。TATは周術期のすべての時期において高い傾向にあった。悪性腫瘍は周術期において血栓症がなくてもD-dimerが高い傾向にあった。良性腫瘍においては術前のD-dimerは正常であることが多く、D-dimerが血栓症の診断に有用と思われた。
- 2013-03-25
著者
関連論文
- P3-20 閉経後の陰唇癒合に対する局所エストロゲン療法(Group100 更年期・老年期3,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P3-145 婦人科腫瘍手術の周術期におけるD-Dimer,TATについての検討(Group116 婦人科腫瘍血栓症2,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 妊娠後期に胎児心拍数図異常を認めた胎児腹壁破裂の1例
- 何がわかる?どう使う?画像でみる産科学(第35回)妊娠中の深部静脈血栓症(2)
- P3-392 術中超音波検査の有用性に関する検討(Group146 妊娠分娩産褥17,一般演題,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
- P2-28 Squamous cell carcinoma antigen(SCCA)に影響を与える因子について(Group36 子宮頸部悪性腫瘍6,一般演題,第61回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 前置胎盤における大量出血の予測に関する検討
- P1-267 癒着胎盤の術前診断に関する検討(Group30 妊娠・分娩・産褥の生理3,一般演題,第60回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 何がわかる? どう使う? 画像でみる産科学(第19回)妊娠中の深部静脈血栓症
- プロテインS欠乏症が疑われた妊娠中の深部静脈血栓症の2症例
- 胎児十二指腸閉鎖症に臍帯潰瘍を伴い胎児貧血を発症した1例
- 胎児中大脳動脈血流速度(MCA-PSV)の計測による胎児貧血(胎児出血)の予測について
- 癒着胎盤の術前診断は可能か?
- 抗凝固療法を行った妊婦の妊娠および分娩管理についての検討
- 胎児死亡例からみた常位胎盤早期剥離の検討
- 胎児死亡例から見た常位胎盤早期剥離の検討
- P1-21-19 帝王切開術における術中超音波検査の有用性に関する検討 : Intraoperative ultrasonography at cesarean section(Group46 妊娠・分娩・産褥の生理・病理11 羊水・胎盤,一般演題,第63回日本産婦人科学会学術講演会)
- P1-9-17 画像評価で早期に診断し,治療し得た,フルニエ壊疽(壊死性筋膜炎)の1例(Group11 感染症・その他・症例,一般演題,第63回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 婦人科腫瘍手術に合併する深部静脈血栓症診断における周術期のD-dimerおよびTATの有用性に関する検討
- P2-42-5 過去18年間における卵管妊娠に対する腹腔鏡下保存手術(線状切開)例の検討(Group98 産科合併症4,一般演題,第64回日本産科婦人科学会学術講演会)