歴史的運河への「まなざし」 : ヨーロッパ・東アジアの比較を通じて
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概要
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通常、特に欧州では「運河」は物資を運ぶための人工的水路のことを言うが、運河に対するイメージは地域によって多様な様相を呈している。運河が主な輸送手段ではなくなって以降も、それを反映するようにさまざまな方法で利活用が行われている。本論文は、イギリス・ベルギー・中国・日本の4 ヶ国の運河を、主に観光地としての利活用方法に焦点を当てて比較したものである。その分析の結果、その違いは歴史的運河に対する「まなざし」の違いであり、その「まなざし」は主に3 つの要因、すなわち運河が建設されてきたときの歴史的背景、地理的条件、およびその国民が自国に抱いているイメージを反映していると結論づけられる。
- 2012-00-00