日本語を母語とする韓国語学習者のための韓国語の発音教育--入門期学習者のための母音・子音の発音教育に関して-- (経済学部特集号)
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概要
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文法の構造面ではよく似ている韓国語と日本語であるが、両国語のの発音では大きな相違点もあり、その独自性は強い。本稿では、日本人の学習者が少しでも効率的に韓国語の発音が学習できるように、韓国語母音の音素とその発音に近い日本語の母音とを比較する一方、子音の発音では子音を発音方法や発音位置などによって分類しそれを表にまとめてみた。本稿の構成は、1.はじめに、2.既存テキストの構成と問題提起、3.発音学習上の問題点と学習方法、4.おわりにとなっている。主要内容は、発音学習上の問題点と学習方法であり、発音の重要性、発音学習時の問題点、単母音の発音、重母音の発音、破裂音、摩擦音、鼻子音、側音などについて述べている。おわりでは韓国語を教育する教育者が発音教育のために努力すべき点について述べている。(1)音韻論や音声学的な説明が中心となってはいけない、(2)韓国人も明確に区別していない発音は学習者に強調しない、(3)正確な発音の学習のために標準となる発音が収録されたビデオテープやCDなどの活用と工夫、(4)学習への意欲を鼓舞するための教育者の学習者への気配り、(5)学習順序の工夫などである。
- 2008-07-15
著者
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