がん診療連携拠点病院整備の進捗と第二期への展望
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概要
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がん診療連携拠点病院は,わが国のがん医療の中心的な役割を担うものであり,がん医療水準の均てん化を推進するわが国のがん対策において,がん拠点病院制度は重要な施策となっている.先般,がん対策推進基本計画が見直しをされる際にも,がん拠点病院に関する議論が多くなされ,国民からのがん拠点病院に対する期待も大きい.しかし,わが国のがん医療の現状として,がん種ごと,地域ごとに特性があり,その提供体制はそれぞれにより違いがある.がん医療の提供体制を検討していくためには,がん種や地域に応じたがん診療連携拠点病院の配置ができるように柔軟な対応が求められる.また,同じ「がん診療連携拠点病院」として指定を受けていても,施設によって,手術,放射線療法,化学療法の実施状況は多様であり,今後,がん拠点病院制度を検討していくうえで,診療の質を確保していくためにどのような基準を導入していくか検討していく必要がある.これらの状況を踏まえ,がん拠点病院制度のあり方を考える際,がん医療現場に与える影響等の様々な要素を念頭のおきながら,多様な立場からなる関係者の意見を踏まえつつ,慎重な議論を進めていく必要がある.
- 2012-12-00
著者
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