第50次日本南極地域観測隊越冬報告2009-2010
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概要
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第50次日本南極地域観測隊越冬隊(第50次越冬隊)は28名で構成され,南極地域観測第VII期4か年計画の3年次として越冬観測を実施した.2009年1月29日に第49次越冬隊から昭和基地の運営を引き継ぎ,2010年2月1日には第51次越冬隊に無事引き渡した.観測内容としては,継続的な定常観測やモニタリング研究観測のほか,分野横断的な重点プロジェクト研究観測,医学関係の一般プロジェクト研究観測,将来の大型大気レーダー計画に係わる萌芽研究観測などを行った.越冬中数多くのブリザードがあり,基地内の除雪作業に苦心した.周辺の海氷状況は安定しており,野外行動は予定どおり実施できた.越冬期間を通じて安全に留意した訓練や対策を行った.衛星回線を利用したアウトリーチ活動も積極的に行った.そのほか,極中間圏雲の初撮影,衆議院議員選挙への投票,第51次先遣隊受入れ,豪州査察団の来訪などいくつか新しいトピックもあった.
- 2013-03-29
著者
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