9-1 近代の和歌山県橋本市中心市街地における住宅建築に対する木材供給のあり方-15 : 橋本市橋本 村上家住宅『新築勘定帳』に見る建築費用の内訳について : 和歌山県橋本市中心市街地における町と町家の調査研究 その109(計画系)
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概要
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村上家住宅の昭和4(1929)年、『新築勘定帳』の内訳を考察し、明らかとなるのは以下の点である。1)木材費は1694.11円で建築総額5304.3円に対しては32%を占めることとなる。2)建築総額に占める木材費32%は、同時期の橋本における事例と比較しても同様の傾向である。3)米材の値段合計は468.05円で、材木代1694.11円に対する割合は28%となる。4)木材費の内、84%が地元の橋本の業者からで、残りは和歌山、大阪における購入となる。なお、大阪における購入品には唐木や米材でも化粧板が目立つ。
- 2012-07-22