パーソナル・コンピュータを活用した韓・日の方言資料の地図作製現況(<特集>方言)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は,韓国と日本における方言地図作製現況を概観する.また今後の言語地図発展の見通しを提言する.言語地図は時間・空間における言語の分布だけでなく,社会階層による分布をも描写するものとして発展し,コンピュータイメージを用いて,2次元の世界から3次元以上の世界を演出するところまで発達してきた.とりわけ将来は,韓国・中国・日本の言語地図を描くプログラムSEALに焦点を当て,韓日言語地図作製システムを発展させる必要がある.言語地図作製のための音声記号のユニコード化と言語地図作製システム開発のための国際協力が真に必要とされるが,これを個人レベルの努力で達成するのは困難である.これからの韓国・中国・日本共同の言語地図作製システムは,シンボルと音声データを含む社会言語学的言語地図作製システムに発展していくだろう.
- 社会言語科学会の論文
- 2004-09-30