シンハラ語の待遇表現をめぐって(<特集>言語の対人関係機能と敬語)
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概要
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スリランカの言語の一つであるシンハラ語にも待遇表現の体系をみることができる.それは俗家の者の間での「丁寧なことば対粗野できたないことば」という意識と,ブッダや仏教僧に対することばが俗家の者同士の日常語とことなり,宗教家に対して特別な形式を使用して敬意を表することが義務的だという点にあらわれているといえる.後者は絶対敬語とみることができる.また,複数の二人称代名詞とそれらに呼応する動詞の命令形があり,それらのおおくは相手を自分より下に待遇するものである.
- 2002-10-31