超高速ビットレート移動通信用10Gbps 8x8 MIMO-OFDM RF/BB伝送実験系(ワイヤレスインターネット,マルチホップネットワーク,メッシュネットワーク,ネットワーク符号化,クロスレイヤ技術,無線通信及び一般)

概要

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移動通信における伝送速度の更なる高速化のため,10Gbpsを超える超高速ビットレート移動通信が検討されている.実験により実現性の検証を行うため,4×4MIMO-OFDMにおいて,400MHzの広帯域に対応できるベースバンド(BB)回路と11GHz帯無線周波数(RF)回路を統合した5Gbps 4×4MIMO-OFDM RF/BB伝送実験系が構築されており,室内伝送実験により動作が確認されている.本報告では,従来の4×4MIMO-OFDM伝送実験系におけるBB回路を拡張し,さらに,RF回路を増やすことで8×8MIMO-OFDMにより10Gbpsを超えるRF/BB伝送実験系を構築したので,そのハードウェア構成を紹介する.BB回路では,新規に800MHzサンプリングのADC回路を導入し,クロック位相差を補償するため,補間フィルタを用いる.送受信RF回路のIQインバランスに対して信号処理により補償を行うことでその影響を軽減し,エラー・ベクトル・マグニチュードで2.5%を達成できることを示す.また,符号化率3/4,64QAMを用いる10Gbps 8×8MIMO-OFDM伝送において,本伝送実験系を用いて室内伝送実験を行い,シミュレーション結果からのSNRの劣化を平均ブロック誤り率10^<-2>で0.4dB以内で抑えられ,ターボ検出を用いることでSNR=15.9 dBで10 Gbpsのスループットを達成できることを明らかにする.
2012-05-10