複数サーバ動画ストリーミングシステムにおける輻輳回避方式(一般,高度プロトコル・ネットワーキング技術(IP及び高位レイヤルーチング・フィルタリング,マルチキャスト,品質・経路制御,IPNWの利用技術(P2P,P4P,オーバレイ,SIP,NGN),ネットワークシステム関連技術(システム構成法,インタフェース,アーキテクチャ,ハードウェア・ソフトウェア・ミドルウェア),一般)
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概要
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HTTPインフラを有効に利用でき,ネットワークの輻輳による動画の再生中断を防止できるHTTPアダプティブストリーミングが注目を集めている.しかしながら,HTTPアダプティブストリーミングはサーバ,端末間のスループットに応じて再生ビットレートを切り替えることで再生中断を防止するため,十分なスループットが得られない状況が続けばユーザは低い再生ビットレートで視聴し続けることになる.本稿では,複数サーバ動画ストリーミングシステムにおける輻輳回避方式を提案する.提案方式は,再生ビットレートスイッチング機能と輻輳を意識したサーバ選択機能を有し,両機能を輻輳状態に応じて使い分けることで再生中断を防止しつつ再生ビットレートの向上を実現する.ネットワークの輻輳を三つのタイプに分類し,NS-3.13(Network Simulator)を用いて提案方式の性能評価を行った.その結果,両機能が輻輳状態に応じて有効に作用しユーザ全体の再生継続性と再生ビットレートが向上することを確認した.
- 2012-05-10