介護実習における学生と施設職員との関係形成プロセス
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概要
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介護実習において,学生と施設職員との関係形成がどのように経過していくのかを明らかにすることを目的とした質的帰納的研究を行った.第2段階実習終了直後の2年課程介護福祉士養成校の学生5人を対象に半構造化面接を行い,5人の共通点と相違点に着目したうえで,時間的な経過も踏まえて分析した.実習初期の段階ではおもに「受け止め」によって関係が形成され,その後の「働きかけ」を通してよりよい関係を築いていき,最終的には職業的モデルの構築につながっていると考えられた.実習初期の段階で施設職員の言動を肯定的に受け止めることができていない学生に対しては,教育的介入が必要であることが示唆された.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2008-04-01