在宅高齢者の主介護者が求めるサポートの充足状況と精神的健康との関連
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概要
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本研究は,在宅高齢者の主介護者が必要としているサポートおよび受領しているサポートと精神的健康との関連を明らかにすることを目的とした.その結果,サポートに対する満足度が精神的健康に影響していると考えられた.非効果的サポートを認知している主介護者は,サポートに対する満足度が低く,精神的健康は不良であった.主介護者のサポートニーズが未充足な場合に,精神的健康は不良である傾向にあった.しかし,情報的サポートに関しては,受領の有無による差はみられなかった.サポートが過剰な場合は,サポートの種類によって精神的健康への影響は異なると考えられた.主介護者の精神的健康を良好に保つには,道具的サポートによる負担軽減が必要であり,情報的サポートに関しては,情報の活用についての確認も必要であると思われた.また,社会情緒的サポートについても,主介護者の状況や個々のニーズに即した対応が重要であることが示唆された.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2008-04-01