特別養護老人ホームにおける介護学生に対する看護婦の意識 : 医務室実習を通して
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概要
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特別養護老人ホームにおいて,要介護老人の心身の状態をふまえた,介護職と看護職との連携は欠くことのできないものである.これまで,学生が看護職の役割や連携のあり方を学ぶために,介護実習の過程で医務室実習の指導を得てきた.今回,医務室実習における指導内容,および学生に対する看護婦の意識を知り,これからの医務室実習のあり方を考えることを目的に調査した.その結果,看護婦は半日ないし1日の実習時間内に,学生に介護と看護の連携,看護婦の働きや身体的不調や変化の観察等を説明し,看護処置を見学させ,資料をつくり指導をしていること.さらに介護技術をトップに老人の理解ほか,生活援助の場の特徴をふまえた学びを強調し,熱意ある暖かい関心を向けていること.また,看護婦は学生にとって医務室実習は必要であると考え,多忙ななかをできる限り協力したいとの意志のもとに,将来の老人福祉を支える介護福祉士にとの期待や希望をもって,実習を引き受けていることがわかった.今後,連絡および調整を密に行い,学生へ動機づけをしていくことがきわめて必要である.
- 2001-10-01
著者
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