ホームヘルパー研修の変遷
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概要
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ホームヘルプサービスが日本に導入されてから,半世紀近くになるが,ゴールドプラン以降,その活躍がおおいに注目されている.しかし,そのサービスの質は必ずしも満点の評価をえられてはいない.そこで,このホームヘルプサービスの質の担保について,問題意識をもち,これまで行われてきたホームヘルパー研修について,厚生省(厚生労働省)からだされた通知をもとに,さまざまな社会の動きとあわせて,本論では検討した.ホームヘルパー研修の変遷として,「採用時研修」「家庭奉仕員講習会」「ホームヘルパー養成研修」「介護保険」が大きな節目となっている.1982年までは,研修について,とくに定められておらず,それが,利用世帯が拡大されたとともに,70時間の「採用時研修」が導入された.ホームヘルプサービスの供給主体の多様化に伴って,「家庭奉仕員講習会」が導入され,また「ゴールドプラン」などを受けて現在の段階的研修が法制化され,その後,24時間型ホームヘルプサービスや,「新ゴールドプラン」の影響から,養成研修の時間数が拡大された.そして,介護保険が導入され,ホームヘルパー養成研修を終了していることが訪問看護を行う要件のひとつになった.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2001-10-01