作業療法士による家族支援の実施状況と支援への満足度との関連
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概要
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本研究の目的は,作業療法士による家族支援の実施状況と支援への満足度との関連を明らかにすることである.対象者は介護老人保健施設の通所リハビリテーションに従事する作業療法士79人とし,質問紙を用いたアンケート調査を実施した.その結果,以下の知見を得た.(1)作業療法士は介護者支援の重要性を強く認識しているが,その実施頻度は54%と差異があった.(2)実施頻度は「介護方法の指導」が最も多く,次いで「知識・情報提供」「住宅改修のアドバイス」「社会資源の情報提供」であり,「介護者評価」「家族会・自助グループの紹介」は低頻度であった.(3)実施頻度と満足度の相関は「介護者評価」「知識・情報提供」「心理的サポート」「介護方法指導」「福祉用具指導」「住宅改修」が正の相関を示した.なかでも「心理的サポート」「介護方法指導」が満足感へ与える影響が強いことが示唆された.
- 2009-10-01