介護福祉実習における学生の意識変化に関する研究 : 第I段階介護福祉実習前後での検討
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概要
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現在,介護福祉士として必要な倫理観・使命感,対象者への援助観を身につけることのできる実習教育はたいへん重要な教育プロセスのひとつとなっている.そこで本研究では,援助対象者として捉えられにくいホームレス,精神障害者,認知症高齢者等に対する福祉系学生の認識を実習前後で比較し,不安などの感情変化とその関係性を明らかにすることを目的とした.結果,福祉学生のもつ援助対象者の認識については,事前の知識とそれに基づく接触行動が関係しており,事前学習の重要性が明らかとなった.また,学生は大きな不安を抱えながら実習に臨んでいることもわかった.とくに職員との関係など対人関係に対する不安が高かった.よって,実習指導では,実習不安の軽減を目的とした心理的サポートと学生のコミュニケーション技術の向上を図る取り組みを行い,そして実習が円滑に実施できるよう実習施設との連携を図る必要があると考えられる.
- 2009-10-01
著者
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