保育の質に関する保育士の意識の実態 : A市内における保育士へのアンケート調査を通して(第1部 自由論文)
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概要
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近年,保育制度の変化等に伴い保育の『質』が問われるようになってきたが,当事者である現場の保育士が保育の『質』をどう捉えているのかは十分な検討がなされていない。そこで本研究では,現場の保育士を対象に,彼らが保育の『質』をどう捉えているのか,何がその捉え方に影響を及ぼしているのか,保育の『質』に不安を感じているか等について実態調査を行った。その結果,保育の『質』は「保育内容・カリキュラム」「地域との関係」「職員の資質」「園児と保護者の実態」「職員数」「園児数」「職員間の連携・研修」という7つのキーワードに集約できることや,「気になる子の増加」が,多くの保育士の保育の『質』の判断基準に影響していることが確認できた。また,現在の保育の『質』を不安に感じている保育士は6割存在した。
- 2012-12-25