特別な支援が必要な子どもの保育における保育士の困り感の変容プロセス(第1部 自由論文)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は,特別な支援が必要な子どもとの関係の中で,保育士が抱く困り感の軽減に焦点を当て,保育士の保育の変容プロセスを明らかにすることを目的とした。公立保育所の保育士5名に半構造化面接を行い,得られたデータを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチで分析した。その結果,保育士の困り感は子どもの問題の肥大化により蓄積されていくものの,保育士が保育を子どもに合わせることで子どもの問題が縮小し,困り感が軽減していくプロセスが明らかになった。保育を子どもに合わせるためには,子どもの問題行動の意味を理解することや,個と集団のダイナミズムを踏まえた保育が必要であった。さらに,保育士自身が困り感を抱くことに対して罪障感を持っていることも示された。
- 2012-12-25
著者
関連論文
- 「気になる子ども」の保護者との関係における保育士の困り感の変容プロセス : 保育士の語りの質的分析より(自由論文)
- 特別な支援が必要な子どもの保育における保育士の困り感の変容プロセス(第1部 自由論文)