大分県立看護科学大学における基礎科学教育の現状と課題
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
日本の多くの看護系教育機関において、自然科学系基礎科目は一般教養科目として必修あるいは選択として常設されているのに対し、本学ではそれらの科目にさく時間数が比較的少ない。この現状に対し私は以下の3つの理由から本学における基礎科学教育の拡充を提言する。1. 基礎医学教育導入前に、高校時代の選択科目の違いに由来する学生間の科学教育ベースの格差を埋める。2. 一般教養的な科学的知識や理解力の底上げ(あるいは上乗せ)を行う。3. 入学直後に段階をふんで系統だった基礎科学教育を行うことにより、後の基礎医療系科目や専門看護科目への健全な学習意欲を維持する(引き出す)。また看護系教育機関における基礎医学教育に関して、看護職のspecialtyの観点から、その単位取得に相等するminimum requirement の再評価を行い、その必要条件に即して講義時間等のカリキュラムを改革することが必要である。
- 大分県立看護科学大学の論文