モーツァルト家のキャリア教育
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論は、レオポルト・モーツァルトが息子ヴォルフガングの人生を導き、そして一人前の人間とするために与えた人生の指南の数々を概観した。とりわけ、人生の最大の危機的な問題である「就職」と「結婚」が、家族にとって中心的な問題となった時期を中心として、モーツァルト家のキャリア教育の内実を、「社会」、「家族」、「旅」、「死」、「友人」という5つの視点から、レオポルトが旅行中の息子や妻に宛てた書簡から明らかにした。「社会」ではザルツブルクの政治状況、「家族」では家父を中心とした家族システム、「旅」では当時の交通事情、「死」では母親の死、「友人」では「真の友」との各関連から、レオポルトが教えた、あるいはヴォルフガングが学んだ人生や職業の教訓を明らかにした。
- 2012-00-00