障害者のきょうだいを対象としたセルフヘルプ・グループの役割
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概要
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本研究は,障害者のきょうだいへの支援の在り方について,セルフヘルプ・グループの実態に着目して検討するものである。障害者のきょうだいは,親と異なり,幼少期から高齢期まで,障害者と生涯に渡って関わり続けることになる。筆者は,「きょうだい会」の役割や課題について,2地区から,フォーカス・グループ・インタビューによるデータ収集・質的分析を行った。その結果,きょうだい会の役割として,「共通の経験をもつ人 との出会い」「経験や感情の開放と共有」「情報の取得」「自分の生き方を見出すこと」「エンパワメント」が導かれた。今後の課題として,親ときょうだい間の情報収集及び情報発信,専門機関との連携,各地域への組織化が挙げられた。
- 2013-03-00