初期臨床研修医の携帯型超音波使用経験とその評価

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超音波検査は多くの診療科において診断や治療に必要な検査ツールであるため、初期研修期間に習得することが望ましいとされているが現状ではそうでないことが多い。そこで研修医の視点で、研修医が超音波の技術習得に取り組みやすくするためにはどうすればよいかについて携行小型超音波機器(GE社製VscanTM)を使用して検討した。,【対象と方法】当センター2年次初期研修医で超音波検査研修を希望した8名(男性2名、女性6名)を対象とし、約1カ月間、基本的にはVscanTMを使って自主練習を行う形で心臓および腹部の超音波研修を行った。参加者は(1)期間中の自己練習時間を記録、(2)研修前後での技能自己評価、(3)自己記入式アンケート調査表へ回答し、これらの結果を分析、検討した。,【結果】合計の平均練習時間は157.8±154.0分であった。研修後は、心エコー全般(長,軸・短軸・心尖部四腔像)および腎臓、胆嚢の撮像で描出の上達を感じたが(p<0.05)、,肝臓、膵臓、下大静脈の描出は研修前後で有意な変化はなかった。今回の研修自体は全員有意義であったと評価しているが、研修期間は8名中4名が短いと回答した。VscanTM,に対しては、使用しやすいと8名中7名が、また通常の超音波機器に比べても使いやす,いと8名中6名が評価した。その他自由意見として、もっと練習したかった、という今,回の研修そのものの意見以外に、VscanTMに対して、持ち運びしやすいので検査を気軽,に行える、患者にあててみよう思う、という前向きな意見から、在宅医療では役に立つ,が、院内にはいい機器があるので需要があるかはわからないとの意見もあった。,【結論】VscanTMは研修医でも使用可能であり、研修医にとって携行小型超音波機器を,使用することで超音波検査が身近なものとなった。研修医の頃から超音波検査に触れる,機会をつくることで、超音波検査に親しみのある医師育成に繋がると考えられた。,
2012-10-25

初期臨床研修医の携帯型超音波使用経験とその評価

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