保育者養成教育における身体感覚に意識を向けるワークの試み
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概要
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幼児に直接かかわる保育者にとっては、子どもの理解、状態把握、援助方法の選択等、様々な場面で重要な役割を果たすと考えられる。本研究では保育者に特徴的であると思われる五感の使い方について特徴的と思われる点を探り、保育者養成教育における課題について検討することを目的とした。まず、検討1では、学生が実習で保育現場に出た際、保育者の五感の使い方に対して自分の普段の生活とは異なり保育者に特徴的である感じた点について、アンケートによる記述をもとに検討した。その結果「視覚」「聴覚」についてはより広範囲に意識を向けていること、「触覚」「嗅覚」「味覚」については意識的に言語化する作業が多く行われていることが示された。また、検討2では、身体感覚を意識するプログラムの実践について検討をした。視覚情報を取り除いたワークの実践をこのなった結果、その他の感覚に対する意識を高める効果はあったものの、各々の感覚により傾向が異なり、より深く味わうためにはまず不安を取り除くことが課題であることが示された。また、保育実践に結び付けるためにより狭義のテーマ設定が求められることが明らかとなった。
- 2012-12-20
著者
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