イギリス近代小説の勃興と文化的ナショナリズム(2) : Henry Fielding を中心に
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概要
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本稿は「イギリス近代小説の勃興と文化的ナショナリズム(1)」からの議論の続きである。ヨーロッパにおいては18世紀の前半にラテン語の「文芸共和国(Respublica Litteraria)」から独立し土着語(vernacular)で著作を始める、いわゆる「母語の発見」が文化史の流れの一環としてあったことを検証し、Henry Fieldingの作品とりわけJoseph AndrewsとTom Jonesとをそうしたコンテキストに置いて眺めてみると、イギリスのヨーロッパにおける地理的文化的位置と文化的ナショナリズムとをキーワードとしてFielding文学の創造性が説明できることを論証した。
- 2013-03-15
著者
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