外国語教員の役割:母国語優先の日本における英語教育のあり方への考察
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概要
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日本における外国語としての英語の地位はユニークであり、第一言語である日本語の地位に匹敵するものとは言い難い。多くの場面で日本語が生活の中で必要とされる主な言語である。この社会環境の中で、英語教育はどのように行われることが望ましいのであろうか。その縮図ともいえる教室の中で、英語と日本語をどのように用いながら授業を進めることがふさわしいのであろうか。この論文では、日本人大学生が、英語の授業中に、日本人の英語教員に期待する使用言語の在り方について調査した研究結果をもとに考察を進めた。また、別の調査では、ほぼ同じ英語の能力を有する学生から成る二つの異なるクラスを対象に、英文テキストの理解を調べる筆記試験を授業後に行った。ひとつのクラスでは、日本語と英語を用いて授業を行い、別のクラスでは、英語のみを用いて授業を行った。その結果、日本語を用いて授業を行ったクラスの方が、試験における成績は上位を示した。
- 2011-00-00